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 2千人超が死亡したエボラ出血熱の感染の中心地、リベリアとシエラレオネ、ギニアでは6月以降、患者1人からさらに平均で1~2人にうつる状態になっているとする分析結果を、東京大医学系研究科の西浦博准教授(理論疫学)らがまとめた。感染を半分以下に抑えれば、流行を収束できる可能性があるという。12日付の欧州科学誌ユーロサーベイランスに発表した。

 西浦さんらは、世界保健機関が8月30日までに発表した患者(疑いも含む)3069人の情報をもとに、患者1人から新たな感染者がどれだけ出ているかを国別に導き出した。1人以上になると流行が拡大し、1人未満になると収まる。

 西浦さんは、分析結果では、感染が拡大しているこの3国でも2人を上回る状態にはなっていないと指摘。「エボラ出血熱は血液などの体液に触れなければ感染しない。感染者に触れる場合は手袋やガウンを身につけるなど、予防対策が徹底できれば流行は抑えられる」と話す。

 一方、今の状態が年末まで続くと、感染者は西アフリカで約8万~28万人に増える恐れがあるという。(大岩ゆり)

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