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 iPS細胞(人工多能性幹細胞)からつくった細胞を目の難病患者に移植した世界初の手術から一夜明けた13日、執刀した先端医療振興財団(神戸市)の先端医療センター病院のチームが記者会見し、患者の容体について「経過は非常に順調だ」と語った。

 執刀した栗本康夫眼科統括部長らは13日午前9時ごろ、患者の70代女性を診察。その際、眼帯を外した女性は「見え方が明るくなった。(医師の)白衣の白さがきれいに見える」と話したという。

 栗本氏は「病気の部分を取り除いたことによるか、移植した細胞が機能しているかの可能性があるが、慎重に評価しなければならない」と説明。一方で、「翌日からそうなるとは想定していなかった」と語った。

 手術は、網膜の組織が傷む難病「加齢黄斑変性(かれいおうはんへんせい)」の女性から採った皮膚の細胞をiPS細胞にして、正常な網膜組織の細胞を作製。12日午後、女性の右目に移植した。

 13日は女性の目や移植した細胞の状態を検査。眼圧などの数値は正常だという。視力測定はしておらず、見え方は女性自身の認識によるものだという。

 大きな出血や網膜剝離(はくり)などは起きておらず、移植した細胞は同じ位置にあり、今のところ、炎症などの拒絶反応はみられないという。栗本氏は「1日後の時点では、きちんと(iPS細胞からつくった細胞が)ついていると考えられる」と話した。(野中良祐

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