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 カジノを中心とする統合型リゾート(IR)の誘致を進める大阪府市は18日、候補地に決めた大阪湾の人工島、夢洲(ゆめしま)=大阪市此花区=まで鉄道を延ばす3案を発表した。JR大阪駅から最短22分ほどでつなげ、課題のアクセスの改善をめざす。財政難のため、建設費用はカジノの運営業者に負担してもらう考えだ。

 鉄道延伸案は、この日の府市の会議で示された。橋下徹市長が「大阪全体のことを考えると魅力的」と推したのはJRゆめ咲線の延伸案だ。ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)とも直結する。ただ、別の人工島の舞洲(まいしま)を通るため2本のトンネルが必要となり、建設費は約1700億円と見積もる。京阪中之島線を延ばす案も同様にトンネルが必要で、建設費は約3500億円に上る。

 約540億円と最も安上がりなのは、大阪市営地下鉄中央線を約3キロ延ばして「夢咲トンネル」を通す路線。大阪五輪誘致で計画した鉄道建設が頓挫し、2009年に完成して自動車用に使われているこのトンネルには鉄道用のスペースもある。

 IRの整備は安倍政権が掲げる成長戦略の一つで、大阪府市は東京五輪開催に合わせて20年に夢洲で開業する計画を示している。今年に入って外資系のカジノ運営業者らが次々と大阪を訪問。建設費用を5千億~1兆円規模とする業者もあったが、鉄道建設費の負担には慎重な業者もある。