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 23日午前7時ごろ、世界遺産の白川郷、合掌造り集落がある岐阜県白川村荻(おぎ)町で、近くの無職男性(78)と妻(76)が2頭の子熊を連れた熊に襲われた。2人は頭や耳などをひっかかれて2週間のけがを負い、富山県砺波市内の病院に入院した。村は、住民や観光客に山際に近づかないよう注意を呼びかけている。

 岐阜県警高山署や村によると、現場は世界遺産に登録された荻町の合掌造り集落の北側、国道156号の御番所橋の東約100メートルにある墓地。夫婦は墓参りに来ていて墓地の下を流れる牛首川から上がってきた熊と遭遇したという。熊は成獣で体長約1・5メートル、2頭の子熊は体長約40~50センチで、襲った後、逃げたという。この日は午前9時ごろにも、東海北陸道・白川郷IC付近で熊が目撃されたという。

 岐阜県内では今年度、熊が生息する山で、エサとなる木の実が不作のため、熊の出没が例年より多い。18日までに熊の目撃や痕跡の通報が570件あり、県は注意を呼びかけている。