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 知多半島の師崎(もろざき)港(愛知県南知多町)と渥美半島の伊良湖港(同県田原市)を結ぶ唯一のカーフェリーが30日夕、最後の運航を終える。主に観光客の足として親しまれてきたが、赤字が続き、45年の歴史に幕を下ろす。

 同日朝、師崎港では、最後の姿を見届けようと乗船客らが集まった。最終日の運航は5往復で、午前8時半すぎに最初の便が出港。最終便は午後6時前に同港へ戻る。師崎観光協会の中村智会長(56)は「廃止は観光面にとって痛手だがこれも時代の流れ。ご苦労さんという思いを伝えたい」と話した。

 同航路は名鉄海上観光船(同町)の運営で1969年に就航。毎日4、5往復し、両半島を片道約40分で結んできた。小型のイルカ「スナメリ」の泳ぐ姿が見られるなど観光船の役割も果たした。ピークの90年代半ばには年間乗客者数が12万人を超えたが、2013年度には6万人台にまで低迷。燃料費高騰もあり、同航路は96年度以降、赤字運航が続いていた。

 カーフェリーのフラワーライン(971トン)は同社最大のカーフェリーで、同航路の5代目として94年から20年間、運航した。航路廃止後はインドネシアの船会社に売却されるという。(小暮純治)