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 御嶽山は、「日本百名山」で13ある3千メートル峰の中でも比較的登りやすく、多くの登山者が訪れる山の一つだ。山そのものが信仰の対象で、山頂には神社があり、宗教登山が盛んなことでも知られる。紅葉シーズンが始まった好天の週末、登山者が集中したところへ突然、噴火が起き、惨事につながったとみられる。

 御嶽山は、標高3067メートルの主峰・剣ケ峰を中心に摩利支天山(2959メートル)、継母岳(2867メートル)などのピークがある。夏場、長野県側からは、ロープウエーで上がるルートとゴンドラリフトのルートで、約2200メートルの山頂駅まで一気に高度を稼げる。

 その先は、危険箇所が比較的少ない道のため、約3時間でピークに登頂できる。ほかにも岐阜県側を含め、複数の登山ルートがあり、初心者からベテランまで、体力に合わせたコース選択が可能だ。

 「日本百名山ブーム」も人気に拍車をかける。御嶽山は、日本最高峰の富士山や、バスが利用できる北アルプスの立山、乗鞍岳と並んで、初心者でも登頂が可能だ。険しい岩場がなく、頂上付近には10軒近い山小屋があって、小屋利用のツアー登山も盛んだという。

 日本山岳ガイド協会の磯野剛太理事長(60)は「今年は夏山最盛期の8月に悪天が続き、登山をあきらめる人も多かった。秋の好天に恵まれた27日は土曜日だったこともあり、夏山以上の登山者が訪れたのではないか」と話す。(近藤幸夫)