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 長野、岐阜県境にある御嶽山(おんたけさん、標高3067メートル)の噴火で、死亡が確認された4人と心肺停止状態で見つかった27人の大半が、山頂から南に延びる登山道沿いの約500メートルの間に倒れていたことが自衛隊と警察関係者への取材で分かった。噴煙が確認された三つの火口の東側で、降灰や噴石が確認された範囲と重なる。重軽傷者は両県のまとめで計63人になった。

 長野県王滝村の災害対策本部の説明では、陸上自衛隊や長野県警、消防は29日早朝、計約400人態勢で捜索・救出活動を再開。ヘリコプター3機で心肺停止状態の27人を順次ふもとに運び、地上からは岩陰などに残されている人がいないか捜した。正午までに心肺停止の8人をふもとに運んだ。

 陸自や警察関係者によると、死亡が確認されたり、心肺停止状態で見つかったりした計31人のうち約20人が山頂の剣ケ峰周辺で見つかった。さらに約10人は剣ケ峰から王滝頂上山荘に向かって南に下る登山道沿いの約500メートルの間に倒れていた。この周辺では大量の噴石が見つかっており、火山灰に埋もれた状態の人もいたという。

 気象庁の観測では、御嶽山では27日昼に始まった火山性微動が29日も続いており、午前8時45分現在も噴火は続いているとみられる。噴煙は火口から約500メートルまで上がって東に流れている。火口から4キロ圏内は大きな噴石や火砕流への警戒が必要という。

 捜索・救出活動に当たっている隊員らは火山ガスの検知器を携帯しているが、山頂周辺は有毒な硫化水素ガスの濃度が上がっており、一部の地域では捜索を中断した。29日早朝の時点で山頂は気流も安定していないといい、自衛隊や県警、消防は残る19人の救出を優先しながら捜索を進める。