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 山口県光市で1999年に起きた母子殺害事件で、当時18歳だった大月(旧姓・福田)孝行死刑囚(33)が、実名を記した本の著者と出版元に、出版差し止めと慰謝料などを求めた訴訟で、著者らの勝訴とした二審判決が確定した。最高裁第一小法廷(横田尤孝裁判長)が25日付の決定で大月死刑囚の上告を退けた。

 著者は一橋大職員の増田美智子氏で、出版元は「インシデンツ」(東京)。2012年5月の広島地裁判決は著者側に計66万円の支払いを命じたが、昨年5月の広島高裁判決は「報道の自由として許される」として大月死刑囚側の敗訴とした。出版差し止めの請求は一審、二審とも退けていた。