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 山頂付近から遺体が次々と運び下ろされた。御嶽山の噴火から5日目。家族らにとって「待ちわびた」対面とはいえ、最悪の結果になった。美しい秋晴れの集落を悲しみが覆った。

きれいな顔のまま

 増田睦美さん(42)=静岡県御前崎市=は、29日に死亡が確認された直樹さん(41)の妻。親族は直樹さんと自宅に戻っており、代わりに友人の男性(38)が身元確認に立ち会った。少し傷はあったが、きれいな顔のまま。「これでやっと2人が一緒になれる。少しほっとしました」

 直樹さんは1年ほど前から登山を始めた。直樹さんのザックから見つかったデジタルカメラには、山頂付近を歩く妻の写真が何枚もあった。「『見つけてあげてくれ』という直樹さんのメッセージだったと思う」と男性は語った。

 睦美さんは静岡市内の郵便局で10年ほど働いていた。ロックバンドのファンで、結婚後も東京や大阪でのコンサートに1人で出かけた。友人の男性とも、そのつながりで知り合った。明るい性格。悩みを相談すると親身に聞いてくれ、「大丈夫、大丈夫」と励ましてくれた。

 御前崎市の自宅では1日、直樹さんの弔問に訪れる人が続いた。睦美さんが見つかったことを知ると、親戚や近所の人は「よかった」と声をもらした。

隣人「いい思い出しか」

 堀孝弘さん(51)=愛知県豊田市=は、トヨタ自動車の社員。技術職として工場の保安・保守を任されていた。山登りや自転車が趣味で、堀さんのフェイスブックは自然を撮影した写真であふれていた。

 堀さんは市内のマンションで一人暮らしだった。隣室で一人暮らしをする女性(74)は、悲報に言葉を失った。

 堀さんは「自転車で琵琶湖を1…

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