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 「え、なんで?」。関西人ならツッコミを入れたくなるはずだ。ガラガラの球場の客席で旗を振り、笛を吹いて野球を応援している「おっちゃん」がいる。聞けば、関西六大学リーグの大経大のスタンドに20年以上も通っているという。何が「おっちゃん」に、そうさせているのだろう。

 秋晴れに恵まれた9月21日午後、京都市右京区のわかさスタジアム京都で大学野球のリーグ戦が開かれていた。大経大―龍谷大の一戦。ベンチの外、部員が20人程度しかいない寂しい大経大側内野席で旗を振り、笛を吹いて応援する白髪の男性がいる。「相手(龍谷大)は応援団がいるでしょ。負けてられませんよ」。そう言うと、また大きく旗を振り始めた。

 おっちゃんの正体は、兵庫県西宮市の自営業、峯山隆さん(67)。野球部出身ではないが、1969年に大経大を卒業した。鉄鋼卸売業の会社に勤めていた91年、東京から大阪へ転勤を命じられたのを機に、母校の野球部を応援するようになった。それから通うこと23年。合宿も見に行ったし、前監督と忘年会をしたこともある。3年前、ついにチームからレプリカのユニホームと帽子が「支給」された。「野球の客席は出会いの場。それが何よりの魅力なんです」

 野球の応援にのめり込んだのも「出会い」がきっかけだ。自分の出身高、三田学園(兵庫)から大洋(現DeNA)へ1977年のドラフト6位で入団した屋鋪要外野手を応援するため、球場に通っていた峯山さんはある日、内野席の応援団長に声をかけられた。「一緒に応援しないか」。大洋の試合も客席がすいていることが多く、顔を覚えられたらしい。それからは仕事の合間を縫って球場へ駆けつけた。「団長には色々教えてもらいました。子供に当たらないよう旗を振ること。笛を吹くタイミング。送り出しコール、アウトコールなんてのもあったんです」。さらに91年のドラフト3位で、大経大から有働克也投手が大洋に入団した。さらに大洋が好きになり、チームを追いかけて日本中を旅した。

 ちょうどこの頃、大阪への転勤…

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