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 「人間ピラミッド」にどう取り組むか。運動会や体育祭で注目を集める組み体操をめぐり、議論が起きている。人気が高いピラミッドなどで事故も起きており、取り組み方によっては危険性もあるためだ。自治体や学校は教育効果と安全性を考慮しながら、注意喚起したり、高さを抑えたりする試みを進めている。

達成感の一方、けがも

 頂点に立った6年生の男子が、誇らしげに両手を横に広げる。立体型の6段の「人間ピラミッド」が完成し、保護者らから大きな拍手が起こった。福岡県の小学校で9月末にあった運動会で、午前のクライマックスに披露された。

 ピラミッドは見栄えもよく、人気が高い。最下段の人は両手両ひざをついて四つんばいになり、2段目以上は人数を減らしながら、下の段の人の背中に乗っていく。最後は頂点に1人が立って完成、というものだ。

 中学校や高校では2~3階建ての建物の高さに匹敵する10~11段に挑むケースもある。高いものは、100人以上でつくりあげる。インターネット上で立体型の組み方が広まったこともあって、近年各地で高いピラミッドに取り組む例も目立ってきた。

 生徒らが呼吸をあわせ、チームワークでつくるものだけに、成功時の達成感を評価する声は多い。熊本県立熊本工業高校(熊本市)の3年生、浦中俊吾さん(17)は昨年の体育祭でピラミッドを最下段で支えた。「自分の役割の重要性がわかる種目。気を抜けば危険だし、簡単ではないけど、だからこそ成功した時の達成感が大きい」

 だが、事故は少なくない。今年5月には熊本県の中学校で、体育祭の練習中に8段ピラミッドが崩れ、最下段の男子生徒が腰椎(ようつい)骨折の重傷を負った。福岡県立高校でも1990年、練習中に最下段の3年生男子が頸椎(けいつい)を損傷し、全身まひになった。

 熊本県立高の男子生徒の50代の母親は「息子はピラミッドの最下段を務めたが、嫌がっていた。腕力や体力はないので、ぐらついてヒヤヒヤした」と話す。

 名古屋大の内田良准教授(教育…

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