【動画】「SLあきた路号」試乗会=水野守撮影
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 JR東日本の「SLあきた路号」試乗会が16日、奥羽線の秋田―東能代間であった。蒸気機関車C61が大正時代に造られた車両を含む客車6両を引っ張る編成で、上下線それぞれに応募した鉄道ファン200人と沿線自治体やJR関係者200人が、汽笛の音色や石炭をたくにおいとともに約2時間半の旅を味わった。

 SL乗車は初体験という秋田市の病院職員、佐藤翼さん(29)は「独特のにおいで気分が盛り上がります。蒸気の音には鳥肌が立ちました」。隣の席で母の喜美子さん(54)は「久しぶりですが、座席はこんなに狭かったかしら」。

 この区間の最高速度は時速55キロと、電車の95キロに比べてかなりゆっくりだが、石炭は1トン弱たくという。機関士と同じ服装で機関車に乗り込んだJR秋田支社の白石敏男支社長(53)は「振動がじかに伝わり、煙も入り込んで……」と乗り心地を説明しながら、「沿線でみんな手を振ってくれる。SLは好かれているんですね」と笑顔を見せた。

 あきた路号は18、19の両日、同区間で上下1本ずつ運行される。すべて指定席で予約客で埋まっている。(水野守)