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 古書店「まんだらけ」(東京都中野区)でブリキ製玩具「鉄人28号」(販売価格27万円)を盗んだとして、窃盗の罪に問われた千葉市若葉区の港湾荷役作業員の男(50)の初公判が17日、東京地裁であった。男は「間違いありません」と起訴内容を認めた。検察側は懲役1年を求刑し、結審した。判決は31日に言い渡される。

 検察側の冒頭陳述などによると、男は8月4日夕に同店を訪れ、玩具が並ぶショーケースに鍵がかかっていないことに気づいた。いったん店を出た後、ポリ袋を持って店に戻り、玩具を盗んだあと、同7日に別の専門店で6万4千円で売ったという。

 被告人質問で、男は「競馬などで借金があった」と説明。同店がホームページで「返さなければ顔写真を公開する」と警告したことは玩具を売却した後に知ったといい、「がくぜんとした。買い戻して返そうと思ったが、できなかった」と述べた。

 論告で検察側は、過去にも玩具を盗もうとしたことがあるとして「再犯の可能性がある」と指摘。弁護側は「大きく報道されて社会的制裁も受けた」として、執行猶予付きの判決を求めた。(石川瀬里)