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 オーストラリア政府は27日、エボラ出血熱が流行しているシエラレオネ、ギニア、リベリアなど西アフリカの国々を対象にビザの発給を一時停止したことを明らかにした。各国で検疫強化の動きが相次いでいるが、ロイター通信によると、入国禁止の措置をとるのは先進国では初めて。

 モリソン移民・国境警備相は議会で「オーストラリア人を守るためだ」と述べた。対象には、難民など人道的な理由で移住する人も含まれるという。一時滞在ビザをすでに取得している場合でも入国を拒否し、永住権保有者が帰国する場合は、到着前に21日間の隔離措置を受けるよう求めた。

 厳しい措置の背景には、西アフリカから帰国した看護師らが発熱して検査入院するなどのケースが相次いだことや、移民国家で、今後も西アフリカからの移住が続くと予想されることなどがあるとみられる。26日にはギニアから親類8人と共に人道的ビザで入国し、検疫のために自宅待機していた18歳の女性が発熱。クインズランド州ブリスベンの病院へ隔離された。ダットン保健相によると、国内でエボラ感染の疑いで検査したのはこれまで12人。いずれも陽性反応は出ていない。(ブリスベン=郷富佐子

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