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 任天堂が29日発表した9月中間決算は、本業のもうけを示す営業損益が2億円の赤字と、4年連続の赤字だった。ただ、4~6月期の赤字幅94億円から大きく改善。7~9月に据え置き型ゲーム機「Wii U(ウィー ユー)」の売り上げが好転したためで、同社は通期で400億円と、4年ぶりに営業黒字を回復するとの予想を据え置いた。

 売上高は前年同期比12・8%減の1713億円。携帯型ゲーム機「ニンテンドー3DS」で、今月に発売した新型を待つ買い控えが起き、販売が減った。純利益は、円安による為替差益155億円の効果もあって、143億円(前中間期は6億円)を確保した。

 Wii Uの販売台数は112万台で、前年同期の2・4倍に増えた。うち、7月以降が61万台を占めた。5月末に出た「マリオカート8」など人気ソフトが販売を押し上げた。

 岩田聡社長は「今期は収支バランスをとると言ってきた。そのシナリオに沿って動いている」と、順調さを強調した。

 ゲーム機業界は、クリスマスを含む年末商戦が一番の稼ぎ時で、4~9月より10~3月が業績全体を左右する。任天堂はここ3年、年末商戦で苦戦したことが通期の営業赤字の要因になっており、Wii Uの年間販売目標360万台の達成と、新型3DSの売れ行きがカギになりそうだ。(笠井哲也)