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 米国の知日派で知られるハーバード大教授のジョセフ・ナイ元国防次官補は30日、東京都内であったシンポジウムで、慰安婦問題をめぐる河野談話の見直し論について、「河野談話の細部を蒸し返すのは、日本を傷つけることになる。中国や韓国、他の国が日本をたたく手段を与えてしまう」と述べ、懸念を示した。

 ナイ氏は、「(慰安婦をめぐり)日本が80年前の過去を振り返るのは大きな間違いだ」と述べ、核やミサイル開発を進める北朝鮮に対応するためにも、韓国との関係を重視すべきだとの認識を示した。同席した米国のリチャード・アーミテージ元国務副長官も「我々の国では、アフリカ系米国人の扱いを謝罪してきたし、し続けるだろう。(謝罪が)百年で十分だということにはならない」と語った。

 ナイ氏はまた、靖国神社に代わる国立追悼施設の建設にも賛意を示した。

 一方、ナイ氏は安倍内閣が7月に閣議決定した集団的自衛権の行使容認については「閣議決定は、慎重で、節度あるものだ。日本がさらに責任ある国家になりつつある」と歓迎した。(佐藤武嗣

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