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(30日、ソフトバンク1―0阪神 日本S第5戦)

 65回目の日本シリーズは前代未聞の終幕だった。9回、阪神は1死満塁の好機を得た。西岡の打球は一塁の正面を突き、本塁封殺。折り返しの一塁送球が西岡に当たる。ボールが転々とする間に二塁走者は本塁を踏むが、審判の判定は西岡の守備妨害。併殺が成立して、試合は終わった。

 阪神の和田監督が抗議しても判定は変わらない。白井一行・球審は「左打者なのに最初からファウルラインの内側(フィールド内)を走っていた。両足とも完全にラインの内側で、明らかに妨害の意図がみえた」。東利夫・一塁塁審も「最初から中、中、中だった」と見解は一致した。

 野球規則ではファウルラインの内側を走って、一塁への送球を捕らえようとする野手の動きを妨げたと審判が認めたときは、打者アウトになる。西岡は「故意ではなかった」と釈明。もちろん必死さの中で出た「賭け」のプレーだろう。ただ、リプレー映像を見る限り、明らかに内側を走っていた。

 今年はプロ野球が生まれてから80周年。第5戦は、歴史を飾るにふさわしい投手戦だった。まばたきも惜しいくらいの時間を積み重ねていた。それだけに、あっけなさだけが残った。(山下弘展)

 ●西岡(神) 9回、自身の守備妨害で試合終了。「チームに迷惑をかけてしまった。ケガで始まり、最後ああいうプレーで終わるのが僕の今年を象徴している」

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