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 環境省は、新潟県の佐渡トキ保護センター野生復帰ステーションに新たに飼育用ケージを造り、トキ17羽を移した。飼育の時から自然環境に慣れるよう、池や立ち木を置いたケージで、トキに優しい造りになっている。さらに11日にも7羽を移す予定だ。

 広さ621平方メートル、高さ9メートルほどあり、ドジョウが泳ぐ泥池を二つ置くなど自然環境を再現。トキが空中で旋回しても壁に当たらないよう、網状の横壁を八角形に配し、網は2センチほどの目地にして小鳥の侵入による鳥インフルエンザの感染を防ぐ。建設費は約1億4200万円。

 ケージを新設したのは、環境の変化に敏感なトキの負担を軽くするため。これまでステーションのケージは繁殖と放鳥訓練に使われ、当地生まれのトキは飼育のために別の施設に移された。ところが、移転先でエサを偏食してビタミン不足になるものが現れた。また、移転先の飼育ケージは手狭で、自然環境に近い造りと言い難かったという。

 同省の広野行男首席自然保護官は「より広いスペースで、自然に近い形を整えた。安定してトキを飼育できる」と話した。