【動画】はやぶさの電力制御技術、社会に応用を=山本晋撮影
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 電力を有効に使う「はやぶさ」の技術を応用すれば、ビルや家庭内の最大消費電力を抑えられるかもしれない――。宇宙航空研究開発機構(JAXA)が企業に実用化を呼びかけている。

 「はやぶさ」の「心臓部」イオンエンジンには大きい電力を送らなければならない。また、太陽の光が当たらないところではマイナス270度の低温になる宇宙で機体が凍結するのを防ぐため、数多く設置されたヒーターにも電力が必要だ。そこで、限られた電力を有効利用するためにヒーターが使う電力をコントロールする装置が搭載された。「はやぶさ2」にもほぼ同様の装置が使われている。

 この電力制御技術を応用したのが、装置全体を監視するのではなく一つ一つの装置が独立して状況判断して使用電力を抑える技術。9月にあったJAXAの説明会では、それぞれの判断で使用電力を調節できる装置をつけた調理器具や照明、エアコンなどの家電を使った実演をした。新たにファンヒーターの電源を入れると、全体の消費電力を抑えるために照明が暗くなったり調理器具の熱が弱まったりした。(山本晋)