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 神奈川県立金沢文庫(横浜市金沢区)で9月初め、国指定重要文化財の多数の仏典にカビが発生した。空調装置が老朽化し、収蔵庫の湿度を管理できていなかったのが原因だ。空調には不具合が多発していたのに、財政難で更新できなかったという。展示をとりやめてカビを取り除く作業を進めているが、再オープンの予定も抜本的対策の見通しも不透明だ。

 カビが発生したのは「宋版一切経」。鎌倉幕府の有力者だった北条実時が中国宋から取り寄せた仏典で、3486帖(じょう)が残っており、国の重要文化財に指定されている。171の木箱に入れてあったが、131箱で雪を散らしたような白カビが表紙に発生した。

 文庫長の永村眞・日本女子大教授によると、収蔵庫内は気温20度、湿度60%に設定していたはずだが、調べると湿度は70%を超えていた。さらに文化庁の専門家による調査で、壁や棚の木材がかなりの水分を含んでいることが判明。家庭用の除湿器を10台導入したが、湿気を除くのに1年はかかる見通しだという。

 金沢文庫の施設は1990年の完成。空調装置は15~20年が耐用年数で、近年は不具合が多くなり、修理に修理を重ねて乗り切ってきたという。抜本的には装置を入れ替えたいが、2億円はかかる。何年も必要性を県教委に訴えてきたが、実現しなかったという。

 夏前にも不具合があり、2台あ…

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