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【松尾慈子】不思議な漫画だ。読んでいるとつらい。読み進めるのはしんどい。でも読み終わった後には、少しだけ心が穏やかになっている。まじめだけれどもうまく家族と折り合えなかった男性と、最期まで彼に寄り添う犬を描いた「星守る犬」で一躍有名になった作者が、東日本大震災を経て描いたのは、家族の喪失と再生の物語だった。

 本作では二つの家族が描かれる。一つは車で事故を起こし、子どもを失ったうえに本人も「遷延性意識障害」、いわゆる「植物状態」になってしまった夫と、彼を介護する妻。そして、もう一つは認知症を患い症状が進んでいく夫とそれを介護する妻だ。

 本作では厳しい現実が淡々と描かれる。愛情をもって介護にあたる家族であっても、もしくは愛があるからこそ、ゴールが見えない不安が介護者をむしばんでいく。

 若くして遷延性意識障害で寝た…

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