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 人間国宝の落語家桂米朝さん(89)が1966年に初演し、昭和生まれの古典落語となった「まめだ」の直筆原稿が見つかった。作家の故三田純市(みたじゅんいち、当時は純一)が同じ年に書いたとされる台本で、長らく行方がわからなかった。高座と比べることで、米朝さんの名演出ぶりも浮かび上がる貴重な資料だ。

 兵庫県尼崎市の米朝さん宅の資料整理を依頼されている小澤紘司さん(69)が9月18日に洋服箱の中にあるのを発見した。表紙に続き、400字詰め原稿用紙12枚にペンで記されている。銀杏(いちょう)の色づく秋の大阪・道頓堀界隈(かいわい)が舞台で、地元出身の三田が伝説に基づいて書いたと言われる。

 筋書きはこうだ。主人公の役者右三郎(うさぶろう)が帰宅中、イタズラをするまめだ(豆狸〈だぬき〉を指す大阪弁)をこらしめると、家の膏薬(こうやく)屋に見慣れぬ子が来ては貝殻に入った膏薬を買っていくようになった。その子が来ると売り上げに銀杏の葉が交じり、1銭足りない。やがて三津寺で体中に貝殻をつけたまめだの死骸が見つかる。右三郎は、まめだが化けていたことや膏薬のはり方がわからず命を落としたことを悟り、悔やむ――。

 高座に基づく「米朝落語全集 増補改訂版」(創元社)の「まめだ」と今回見つかった台本を比べると、米朝さんの施した繊細な工夫が読み取れる。

 物語の序盤、噺(はなし)の格…

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