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 行政長官選挙の制度改革をめぐり、香港中心部で抗議の占拠を続けている民主派の学生団体代表は15日、中国政府に直接要求を訴えるため、北京に向かおうとしたが、香港の空港で搭乗を拒否された。学生団体によると、航空会社から「通行証(ビザに相当する証明書)の効力が取り消されたと中国側から通知があったため、乗せることはできない」と説明を受けたという。

 香港市民は中国本土を行き来する際に通行証を携帯し、出入境の手続きをする必要がある。北京に向かおうとしたのは、占拠運動を先導してきた大学生団体の周永康・事務局長ら4人。その後の会見で「中国は堂々たる大国なのに、なぜ学生の要求を恐れるのか。占拠に参加した多くの香港人の通行証も取り消すのか」と中国側の対応を批判。「取り消した理由を説明してほしい」と話した。

 学生団体は北京行きに合わせて、李克強(リーコーチアン)首相あての公開書簡を発表。「香港人の声を直接聞き、正しい判断を下してほしい」「一緒に現実を直視してほしい」などと訴えていた。

 学生らは先月21日に香港政府と対話。だが、中国側が示した仕組みの撤回などを求める学生側と、今の枠組みの範囲で手続きを進めるべきだとする政府の溝は埋まらず、占拠は1カ月半以上続いて膠着(こうちゃく)状態になっている。(香港=延与光貞)

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