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 すぐ怒る上司との関係がうまくいかない、妻と意見が合わない。そんな男性の悩みを専門に受ける相談員をもっと育てようと、23日、大阪市で全国研修会が初めて開かれる。需要はあるのに窓口が少ないという危機感が背景にある。

 大阪府の男性(36)は3年前、仕事を一緒にしていた妻がミスすると、怒りとともに手が出るようになった。それまで女性に暴力を振るったことがなく、「なんでこんなことやってるんや」と感じつつも止められなかった。

 妻は子どもを連れて家を出た。そのまま離婚。結婚半年後だった。1人になり、「暴力の理由を知りたい」と思い、ネットで見つけた男性専門の「カウンセリングオフィス天満橋」を訪ねた。

 オフィス代表の浜田智崇さん(41)は、ボランティアの電話相談「『男』悩みのホットライン」代表も兼ねる。男性は週1回、50分ずつ気持ちを打ち明けるうち、自分を振り返れるようになった。

 結婚当時、妻の母と良好な関係を築けず、プレッシャーを感じた。そんなとき、妻に「嫌い」などと否定的なことを言われると、自分をコントロールできなくなった。仕事も含めて一日中、妻と一緒に居て、冷静になる時間がなかった。

 今は思う。「自分で勝手にプレッシャーを感じ、抜け出そうともがいていた。嫌いと言われてもカッとならず、相手の立場になって理由を考えるべきだった」

 別の男性(58)は30代まで、女性にもてないことを恥ずかしく感じていた。クリスマスは女性と食事することが当然のような周囲の雰囲気にとらわれ、「もてないと男らしくない」と悩んだ。デートしても、沈黙を恐れて自分ばかり話し、相手の話を聞かない。そのくせ沈黙する。交際しても1カ月と持たず、恋愛になっていなかった。

 「何とかしたい」と、男性が集まって話し合う「メンズリブ研究会」に参加。ありのままを話し、認めてもらう中で、「もてなくてもええか」と思えるようになった。モヤモヤした気持ちがなくなり、女性と会話できるようになった。

 41歳で結婚。今は中学生の長男と3人で暮らす。「作られた男性像にとらわれていた」と振り返る。

 研究会のメンバーと1995年、ホットラインの立ち上げに加わり、それから毎月電話相談を受けている。

     ◇

 研修会は23日午前10時から、大阪市天王寺区のクレオ大阪中央(電話06・6770・7200)で。午前は公開シンポジウム(無料)、午後は分科会(資料代千円)で、要申し込み。

■「潜在的需要に受け皿足り…

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