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 名古屋市中村区の納屋橋に近い堀川沿いにある老舗料理店「鳥久(とりきゅう)」の旧店舗の解体計画に対し、河村たかし市長が待ったをかけている問題で、工事着手を表明していた鳥久側は20日、手作業による解体を始めた。

 解体作業の足場を組む道路占用許可を市に申請したが、河村市長が「名古屋の財産」として判断を保留しているため、足場を設置せずに手作業で解体する方法を選んだという。

 午前9時半、鳥久側の代表、竹中均さん(56)がひとりで旧店舗に入り、茶室通路の板壁を外す作業を始めた。竹中さんは「業者と一緒に手作業でやれる範囲の解体を進めていく。本来なら11月中旬にマンションを建て始めていた。市長には一日でも早く申請を認めてほしい」と話した。

 建築史家によると、旧店舗は江戸後期と明治期の商家のたたずまいを伝える木造家屋。同じ堀川沿いにある公園への移築を市に提言する市民有志の保存会も生まれ、24日午前10時から中区の市短歌会館で募金活動などの説明会を開く。