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 青酸化合物で夫を殺害したとして、京都府警に殺人容疑で逮捕された京都府向日(むこう)市の筧千佐子(かけひちさこ)容疑者(67)は、夫の死亡後も複数の男性と交際し、遺産の相続を約束する公正証書の作成を求めていたことがわかった。捜査関係者が明らかにした。千佐子容疑者には多額の借金があったとみられ、府警は財産目当てに男性らに近づいた可能性があるとみている。

 捜査関係者によると、千佐子容疑者は、昨年12月に夫の勇夫さん(当時75)が死亡した後、複数の結婚相談所などを通じて、関西の複数の高齢男性と交際していた。「資産がある」「一人暮らし」「高齢」などの条件を示していたという。

 このうち数人に対して、遺産を千佐子容疑者に相続させることを約束する公正証書の作成を求めていたという。なかには、公正証書の作成直前、内偵捜査を進めていた京都府警の捜査員と接触し、作成をとりやめた男性もいたという。

 千佐子容疑者は再婚や交際の後に死別した男性が6人おり、8億円以上の遺産を相続したとみられている。2012年にバイクで走行中に急死し、体内から青酸化合物が検出された大阪府貝塚市の男性(当時71)は、生前、財産を千佐子容疑者に遺贈する公正証書を作成し、死亡後にマンションなどが相続された。

 京都府警は21日も千佐子容疑者宅を捜索した。