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 京都府向日(むこう)市の筧(かけひ)勇夫さん(当時75)が青酸中毒で死亡した事件で、勇夫さんの体内から眠気を誘う薬剤の成分が検出されていたことがわかった。捜査関係者が明らかにした。殺人容疑で逮捕された妻の千佐子(ちさこ)容疑者(67)が事件の直前、薬店で睡眠薬を買おうとしていたこともわかった。府警は千佐子容疑者が勇夫さんに薬剤を飲ませた可能性があるとみている。

 府警によると、勇夫さんは昨年12月28日夜、自宅で倒れて死亡し、司法解剖で体内から青酸化合物が検出された。捜査関係者によると、勇夫さんの体内からは、眠気を誘う薬剤の成分も検出された。勇夫さんに持病はなく、事件前に体調が悪かったとの情報は確認されていないという。

 一方、千佐子容疑者は昨年12月中旬、向日市内の薬店を訪れていたという。関係者によると、「睡眠薬ちょうだい」と店員に求め、「睡眠導入剤は処方箋(せん)が必要です」と説明されると、代わりに勧められた漢方薬を購入していった。「だれが飲まれるんですか」と店員が尋ねたところ、千佐子容疑者は「主人が飲む」と話したという。

 府警は近畿2府4県の薬局やドラッグストアなど約100店舗を回り、青酸化合物の入手ルートとともに、薬剤の購入履歴を捜査している。千佐子容疑者は容疑を否認している。