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 リニア中央新幹線のアクセス道路となる「濃飛横断自動車道」のリニア関連工区について、ハナノキなどの希少植物が群生する中津川市の岩屋堂湿地に工事が及ぼす影響を学ぼうと、日本生態学会中部地区会などが23日、岐阜市内で「里山の価値と存続を考える生態学」と題し、シンポジウムを開いた。

 同自動車道の一部区間について先月、県都市計画審議会で「住民の反対意見が多く、県の説明が不十分」という指摘が相次ぎ、計画案の再審査が決定したことを受けて開かれた。

 愛知大学の広木詔三教授(森林生態学)ら3人の専門家らが登壇。広木教授は「里山は単なる自然ではなく、文化でもある」と話し、人間の生活圏と密接に関わってきた自然の重要性を訴えた。参加した地元住民らを交えての討論会では「湿地の保全には市民、行政、研究者の協力が大切」という意見などが出た。