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 本美濃紙の産地である岐阜県美濃市では27日午前、紙すき職人や市民、市職員ら約300人が同市役所に集まり、市民報告会を開いた。本美濃紙で作った職人手製の直径80センチのくす玉を割り、和紙の無形文化遺産登録決定を祝った。

 式典で武藤鉄弘市長は「当市にとって待ちに待った瞬間。1300年培われてきた手すき和紙技術を保存、伝承し、1千年後にも伝える。産業や観光を含め地域活性化につなげたい」と話した。本美濃紙保存会の沢村正会長(84)は「今日の感激と感謝の気持ちを忘れず、手すき和紙技術の本流を守り、美濃市を潤し光らせたい」と述べた。

 本美濃紙は原料に楮(こうぞ)のみを使用するなどの要件があり、本美濃紙保存会に所属する職人8人が技術を守っている。美濃和紙全体に占める割合は、1割ほど。価格は1枚(60センチ×90センチ)2千円以上する。(伊藤秀樹)