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 みそ汁やコーヒーなどを電子レンジなどで温めた際に、急に沸騰して噴き上がる「突沸(とっぷつ)」と呼ばれる現象が起こり、やけどをする事例が相次いでいると国民生活センターが4日、発表した。「冬の間は飲食物を温めることが多くなる」と注意を呼びかけている。

 液体の飲食物を加熱した時に、うまく対流しないことなどが原因で沸点に達しても水蒸気の泡が出ないことがある。その状態で振動を与えたり加熱を続けたりすると、突然泡が噴き出して中身が飛び散ることがある。これが突沸だ。調味料を加えた時など、小さなきっかけでも起こりうる。

 センターによると、突沸でやけどなどを負ったという情報が2009年4月以降35件寄せられた。「電子レンジで豆乳を加熱した。外に出してのぞきこむと、突沸が起こり顔をやけどした」などだ。顔の被害が半分を占め、1カ月以上のけがが8件あった。危害のおそれがある「危険」事例も33件あった。これとは別に医療機関からもやけどの事例が2件寄せられた。

 突沸はガスコンロやIHクッキングヒーターでも起きることがある。みそ汁やカレーなど、とろみのある食品はより注意が必要だ。センターは①電子レンジでは飲み物を温めすぎない②温めすぎた場合は1、2分は待って外に出す③ガスコンロなどでみそ汁などを温めるときは、火力を弱めにして、かき混ぜる――などの注意点を挙げている。(高橋健次郎