このたび、代表取締役会長に就任致しました、飯田真也です。新体制では、社長の渡辺ともども、朝日新聞社の舵(かじ)取りを担って参ります。

 私は長く、お客さまとの接点となる販売部門を担当して参りました。この私が果たすべき役割は、お客さまとのコミュニケーションをこれまで以上に密にし、弊社の報道姿勢、企業経営に生かしていくことだと認識しております。また、現在朝日新聞をご購読いただいているお客さまはもちろん、これまでご購読いただいていたみなさま、朝日新聞デジタルなど弊社のコンテンツに触れてくださっているみなさま、そして社会全体のみなさまと、よりよい関係が築けるよう、私は努力して参る所存です。

 私は一連の問題のあと設けられた「信頼回復と再生のための委員会」で委員長を務めております。委員会では、読者のみなさま、ASA・朝日新聞販売所のみなさま、取引先のみなさまをはじめ、弊社を支えてくださっているみなさまに、忌憚(きたん)のないご意見を伺っております。各地では、数々の厳しいお叱りの言葉をいただきました。その一言ひとことが胸に深く突き刺さり、ただただ申し訳ない気持ちでいっぱいです。また、本委員会の会合でも、社外委員のみなさまより、さまざまな観点から厳しいご指摘をいただいております。

 そうしたご意見・ご指摘をふまえ、改めて、私どもは、報道のあり方はもちろんですが、お客さまとのコミュニケーションのあり方、企業経営のあり方、さらには弊社の企業風土に至るまで、徹底して一から見直さなければならない、という思いを強くしております。みなさまからいただいた貴重な声を心に刻んで、委員会で策定する再生プランに生かして参ります。

 私どもの信頼回復への道のりは、容易であるとは思っておりません。みなさまのご意見を一つひとつ丁寧にお聞きし、その都度、自分たちの仕事のありようを見つめ直しながら、お客さまにとって、社会にとって、本当に価値のある新聞をお届けできるよう、努力し続けていきたいと考えております。「読者、社会のみなさまとともに新聞を作る」という意識をもって、新聞製作に臨んで参ります。

 これから、編集部門出身の新社長・渡辺と、長く販売部門を担当してきた私が、お互いの経験を生かしながら気持ちを一つにして、多くの人々から愛される新聞社に生まれ変われるよう、精いっぱい、力を尽くして参ります。どうぞみなさま、よろしくお願いいたします。