[PR]

 国際オリンピック委員会(IOC)は8日、モナコで開いた臨時総会で、夏季五輪で28としている競技数の上限を撤廃し、開催都市が新競技を追加提案する権利を認める案を可決した。2020年東京五輪では男子の野球、女子のソフトボールが3大会ぶりに復帰することが有力になった。

 IOCはこの日、40項目の中長期改革案「五輪アジェンダ2020」を審議。開催都市に競技の提案権を与える項目は、出席した約100人のIOC委員の挙手による投票で、3分の2以上の賛成を得て可決された。賛成したカミール・ユーリングス委員(オランダ)は、「開催都市がその国で盛んな競技を提案できれば、その競技を世界に紹介できるいい機会になる」と話した。

 開催都市の組織委がその1大会に限り、IOCに追加提案できるのは、「1ないし複数の競技」。東京五輪で追加される候補には、既存施設が充実し、組織委員会が「日本にファンが多く、皆が五輪に協力する追い風になる」と期待を寄せる野球・ソフトボールのほか、日本発祥の空手や世界的に普及が進むスカッシュが考えられる。11月には都議会が、野球・ソフトボールと空手の実施を求める決議を採択した。

 また、一部競技を国内の別の都市や他国で開催できる案も可決され、東京五輪でも大阪などでの分散開催へ道が開けた。東京五輪の実施競技は、早ければ来夏のIOC総会(クアラルンプール)で決まる。(モナコ=原田亜紀夫)

大阪でバスケ開催の可能性も

 東京五輪の分散開催については、11月、国際オリンピック委員会(IOC)のジョン・コーツ副会長がバスケットボール1次リーグの開催地について、「大阪など地方を検討してはどうでしょう」と発言し、東京近郊以外の都市での開催にも柔軟な考えを示していた。また、1次リーグの広域開催が前提となっているサッカーについては、大阪府吹田市に建設中で、Jリーグ1部のガンバ大阪の本拠となる新スタジアムの利用も検討されている。

こんなニュースも