【動画】くまモンが墓参り=戸田拓、瀬戸口翼撮影
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 夏目漱石の命日の9日、熊本県のキャラクター「くまモン」は漱石の墓前で手を合わせた後、漱石とゆかりの深い岩波書店と朝日新聞社を訪れた。大きな体を揺らして愛敬をふりまきながら、漱石について学んだ。

 「かわいい」「こっち向いて!」。岩波書店の受付に歓声があがる。くまモンは、漱石「三四郎」の主人公の母校である五高(現在の熊本大学)の学帽と制服を着用して現れた。

 今年発表から100年の「こころ」は、1913年創業の岩波書店の最初の出版物。編集部の赤峯裕子さんから、11月に刊行された新装版「心」を手渡されたくまモンは、凝ったデザインが気に入ったのか大喜びだった。「漱石に会社の看板を書いてもらい、金字でかたどったが関東大震災で焼失してしまった」などと、漱石と岩波書店との関わりについて説明を受けた。

 熊本に帰る漱石へ正岡子規が宛てた手紙など3通を軸に仕立てた「あづま菊」を紹介されると、「熊本」という言葉に敏感に反応。掛け軸の前でポーズを決めてみせた。

 続いてくまモンは朝日新聞社を訪れ、「三四郎」を担当する文化くらし報道部を見学。再連載を切り抜き保存したファイルや、自身が登場した特集紙面に熱心に目を通した。1907年に入社した漱石が「文芸欄」を創設し、代表作を新聞に次々に連載したと知り、感心した様子だった。(竹内誠人)

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