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 先月の沖縄県知事選で初当選した翁長雄志・前那覇市長(64)が10日、知事に就任した。県庁に初登庁して記者会見した翁長氏は、米軍普天間飛行場(宜野湾市)の同県名護市辺野古への移設問題について、「安全保障は国民全体で考えてもらいたい。美しい海を埋め立てて辺野古の基地を造るのはやめてもらいたい」と述べ、改めて反対を訴えた。

 知事選は普天間問題が最大の争点となり、辺野古移設の阻止を掲げる翁長氏が、移設推進を訴える現職の仲井真弘多氏(75)に約10万票差をつける大差で当選した。

 午前9時に初登庁した翁長氏は、数百人の県職員や支援者に拍手で迎えられた。会見では「新辺野古基地の建設を、県政として認めるわけにはいかない」とした上で、普天間の移設先について「沖縄は基地を自ら提供したことはない。沖縄側が代替施設を考えるのは理不尽だ。ぜひ日本政府においてしっかり対応して頂きたい」と述べ、政府に方針転換を求めた。

 14日投開票の衆院選では、翁長氏を支えるグループが、県内全4選挙区で自民党前職4氏への対抗馬を立て、激戦となっている。翁長氏は「基地問題が沖縄では争点になる。全国的なもの(争点)になり得なかったのは残念だ」と述べた。

 副知事には安慶田光男(あげだみつお)・那覇市議長(66)と浦崎唯昭(うらさきいしょう)県議(71)を起用する。ともに自民党出身で翁長氏と関係が深い。行政経験者を置かず政治家で占めるのは極めて異例。(山岸一生)