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 香港の学生らが行政長官選挙の制度改革を求めて占拠を続ける官庁街の金鐘(アドミラルティ)で11日、バリケードやテントの強制撤去が始まった。香港政府は残っている占拠場所の最大拠点である大通りを一掃し、デモ隊を強制排除する方針。完了すれば、9月下旬に始まった一連の占拠活動は収束に向かう。

 撤去は大通りや周辺道路の開通を命じた裁判所の決定に基づく。午前10時半(日本時間午前11時半)ごろ、裁判所の執行官や道路開通を申し立てたバス会社の関係者らがバリケードなどの撤去を始めた。

 地下鉄金鐘駅の北西約1キロが対象だが、警察は7千人の態勢で命令の対象外区間もあわせて一気に排除する計画だ。一部のデモ隊は、逮捕覚悟でそのまま座り込みを続けている。

 金鐘の占拠は政府本部や立法会(議会)を囲む形で広がり、1千張り前後のテントや垂れ幕などが設けられている。大学生らでつくる「学連」の周永康事務局長は「抵抗はしないが、最後まで残る。逮捕するならすればよい。香港政府の理不尽さと私たちがやり抜く姿を多くの人に見せたい」と話した。

 警察は金鐘を全面排除した後、残る繁華街・銅鑼湾(コーズウェイベイ)でも撤去を進める方針だ。

 香港での占拠は9月28日に始まり、一時は数万人にふくれあがった。当局は11月下旬、残っていた3カ所のうち九竜地区の旺角(モンコック)を強制排除。金鐘の約2キロと銅鑼湾の大通り100メートル余りで占拠が続いてきた。(香港=石田耕一郎、延与光貞)

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