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 国連の気候変動枠組み条約締約国会議(COP20)が開かれているペルーで、環境保護団体のグリーンピースの活動家が、立ち入りが禁じられている世界遺産「ナスカの地上絵」の場所に侵入した。環境保護を訴えるメッセージを伝える目的だったが、遺産周辺に足あとを残したとして波紋を広げている。

 グリーンピースがフェイスブック上に公開した写真では、地上絵の中でも有名な「ハチドリ」の絵の近くに、英語で「変革の時! 未来は回復できる」とのメッセージを残した。

 地元メディアによると、活動家はブラジルやアルゼンチン、スペイン、ドイツなどのメンバー12人。8日未明に侵入し、黄色い布でつくった文字を広げた。世界の指導者に地球温暖化について考えてもらう目的だったという。すでに布は取り除かれている。

 ペルー政府は9日、制限区域に侵入したとして同団体を地元検察に告訴。ペルー文化省の高官は「地上絵に触れたわけではないが、彼らの足あとが残ってしまった」と批判した。検察は「周辺に修復しがたい傷が見つかった」としている。

 フェイスブック上などでは批判が殺到。グリーンピース側は10日になって「こうした結果は大変残念。捜査にも協力する」とコメントした。(ブエノスアイレス=田村剛)