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 東京都世田谷区で2000年12月、会社員宮澤みきおさん(当時44)一家4人が自宅で殺害された事件で、事件の翌朝に犯人が操作したとされていたインターネットの接続記録が、誤作動だった疑いがあることが警視庁への取材でわかった。これまではこの接続記録を根拠に、犯人は翌朝まで現場に居座ったとみられていたが、同庁は夜間のうちに逃げた可能性もあるとみて、目撃証言の精査を進めている。

 成城署捜査本部によると、事件が起きたとみられるのは12月30日午後11時半ごろ。宮澤さん宅のパソコンには、翌31日午前1時18分と午前10時の計2回、ネットに接続された形跡があった。このうち1回目は、劇団のウェブサイトなどを閲覧した形跡があった。2回目は宮澤さんが勤める会社のサイトにいったん接続されたが、その後は操作のないまま数分後に自動切断されていた。

 31日午前に事件が発覚した際、パソコンのマウスは椅子の上に落ちた状態だった。捜査本部が検証したところ、マウスが落下してボタンがクリックされると、ネットに自動接続されることが判明。この時間帯に宮澤さん宅に入った、第一発見者の親族が誤ってマウスを落とし、誤作動した可能性があるという。

 事件では宮澤さんと妻泰子さん(当時41)、長女にいなちゃん(同8)が刺殺され、長男礼君(同6)は窒息死させられた。まもなく発生から14年を迎えるが、解決には至っていない。今月16日からは、有力な情報に対する懸賞金の上限が1千万円から2千万円に引き上げられ、国内最高額になる。

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 〈世田谷一家殺害事件〉 2000年12月31日午前、東京都世田谷区の会社員宮澤みきおさん方で、宮澤さんと妻泰子さん(当時41)、長女にいなちゃん(同8)が刺殺され、長男礼君(同6)が窒息死しているのが見つかった。現場には犯人の血痕や指紋が残されていた。今月16日、有力な情報に対する懸賞金の上限が1千万円から2千万円に引き上げられ、国内最高額になった。