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 茨城県高萩市内の小学校の特別支援学級で、軽度の発達障害がある高学年の男子児童が、担任の教諭から繰り返し体罰を受けていたことが市教育委員会などへの取材でわかった。担任は被害児童に口外しないよう求めたほか、学校も市教委の調査に「体罰はなかった」と虚偽の報告をしていたという。市教委は実態調査に乗り出した。

 市教委などによると、男子児童は1年生のころから、担任の40代の女性教諭にほおを平手打ちされたり、髪の毛をわしづかみにされて引っ張り回されたりするなどの体罰を受けてきたという。

 児童が登校を嫌がりだしたため、不審に思った両親が今年6月、県教委の専用の窓口に調査を依頼。すると、教諭は男子児童に「学校への文句を親に言ってはだめ」などと口止めしたという。学校側は11月中旬、市教委の聞き取りに「指導のなかで手足をたたいたり、口やほおを引っ張ったりしたが、体罰はしていない」とする教諭の説明を報告。髪を引っ張ったのは、(イメージとして)頭から声を出させるためだった、などと説明した。

 その後、この内容を知った両親が学校側に抗議。学校側は今月上旬、体罰を加えたと認め、口止めしたことも併せて謝罪した。

 校長は朝日新聞の取材に「たたくことなどは体罰になるという考えを持つよう教職員を指導していきたい」、市教委の菅波洋平教育長は「このようなことが起きてしまい、大変残念。学校に調査を任せっきりにしてしまい、対応が甘かった」と話した。(照屋健、村田悟)