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 25日午後3時15分ごろ、愛媛県八幡浜市松柏(まつかや)のJR予讃線千丈―八幡浜間で、線路を横断中に特急列車にはねられそうになった女性(90)を、近くに住む無職横道文男さん(72)が身を投げ出して救った。女性は足と顔に軽傷を負った。

 横道さんや愛媛県警などによると、横道さんはプラスチック製の箱を支えにしながら線路を渡ろうとする女性を見かけ、手助けを申し出たが断られた。間もなく近くの踏切の警報音が鳴り、特急が近づいた。しかし女性が横断を続けていたため、横道さんは「おばさん、大事(おおごと)よ」と叫んで抱きつき、倒れ込みながら線路外へ出した。直後に特急が通過し、停車したという。

 現場に踏切はなく、女性が線路を渡る姿はしばしば目撃されていた。横道さんは「とっさの判断だった。近所同士で、何かあったらお互い様。当たり前のことをした」と話した。(佐藤英法)