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阪神大震災20年

 地の底から響く「ゴーッ」という音で目が覚め、突き上げる激しい揺れに襲われた。あとは、断片的な記憶しかない。

 神戸市長田区御菅(みすが)西地区で被災した岡本祐佳里(ゆかり)さん(56)は、午前5時46分の地震発生から1時間半後、薄着のまま当時7歳の長男を抱いて、じっと炎を見ていた。そばには、毛布にくるまり抱き合う人たちがいた。火の手は、長屋を次々にのみ込んだ。親子6人で暮らしていた自宅も全焼した。持ち出せたのは毛布4枚だけ。「家族全員の命があっただけでもよかった」

 その1時間ほど前、すぐそばで薬局を営んでいた木村文廣(ふみひろ)さん(59)は、生後3カ月の長男を抱いた妻と外へ飛び出した。壊れた家から声が聞こえた。懐中電灯で照らすと、家具の下から女性の腕が見え、「出して、助けて」と声を振り絞っていた。

 家具には長屋の梁(はり)が乗…

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