ローマ・カトリック教会の大司教としてローマ法王ヨハネ・パウロ2世の側近を務めた上智大学元学長ヨゼフ・ピタウさんが26日、脳幹梗塞(こうそく)のため東京都練馬区のロヨラハウスで亡くなった。86歳だった。イエズス会聖職者によると、追悼ミサが後日都内で営まれる。

 イタリア・サルデーニャ島出身。45年にイエズス会に入会し、52年に来日した。神奈川・栄光学園中学で教壇に立った後、59年に司祭となった。

 上智大学で理事長、学長を歴任。イエズス会日本管区長も務めた。81年、ヨハネ・パウロ2世の要請を受け、法王代理補佐としてバチカンに戻った。イエズス会総長顧問、グレゴリアン大学長、バチカン教育省次官を務め、98年には大司教になった。定年後の04年に再来日し、神奈川・大船教会の司祭を補佐した後は、聖職者向け高齢者施設であるロヨラハウスなどで暮らした。

 同じイエズス会のフランシスコ法王はバチカンで弔意を表明。「模範的な神の使いだった。彼が生涯を終えた地である日本での惜しみない伝道を回想し、感謝します」とたたえた。(ローマ=石田博士)