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 何の気なしに眺めていたパソコンの画面。東京のシステム開発会社で管理職をしている松本修一さん(52)は、あるサイトに目をとめた。「ラストメッセージ」という名のホームページ。死後、インターネット上の個人情報を消す終活サービスの一つだ。

 ネット上には、膨大な個人データが、日々蓄積されている。ツイッターの投稿や、ウェブの閲覧履歴、メールの送受信。松本さんも、数年前からフェイスブックをやり始めた。

 もし突然、自分の身に何かあったら、自分の「影」がネットを漂い続けることになる。フェイスブックには自分だけが読める設定にした日記も書き込んでいる。思いつきや感情を気ままに記しているが、仮に死後、家族が読んだら、変に受け取られないだろうか。それを誰かが消してくれるなら。これは面白い。

 早速、名前やメールアドレスを登録した。でも、「バディ」の項目で松本さんの指が止まった。バディとは相棒のこと。自分が死んだ後、消してほしいメールやSNSなどのID、パスワードを受け取り、自分に代わって消去してくれる相手を決めなければならないという。説明には「友人、家族、後輩。誰でも構いません」とあった。

 死後とはいえ、誰かに自分のデータをすべて委ねられるだろうか。あれこれ顔を思い浮かべた。結局、バディは空欄のまま。関心が薄らいでいった。

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