[PR]

時代のしるし〈1〉 田中康夫「なんとなく、クリスタル」

 『なんとなく、クリスタル』(「もとクリ」)を書いた1980年は、高度消費社会の幕開けの時期。中内功さんが牽引(けんいん)した「流通革命」を経て、堤清二さんが主導する「セゾン文化」が始まろうとしていました。

 身体を守るために、空腹を満たすために。それが着たり食べたりする第一義の目的。ところが容易に達成されるようになると次第に、すてきなデザイン、私が大好きなデザイナーの服、好みの味つけ――。本来の目的を離れた第二義、第三義に重きをおくようになります。「もとクリ」は、そうした「スタイリング化」現象を描いた作品でした。

 なのに、頭の空っぽなマネキン…

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

980円で月300本まで有料記事を読めるお得なシンプルコースのお申し込みはこちら