【動画】強風で倒壊した電話ボックスは修理されて元の場所へ=山浦正敬撮影
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 強風で倒れて壊れていた岩手県大槌町吉里々々の「風の電話ボックス」が10日、支援に駆けつけた大工らによって補強・修理され、元の場所に据え付けられた。全壊した扉を作り直し、11日にも電話機を戻す。

 風の電話は、1人で静かに、会えなくなった「大切な人」に語りかける場にしてもらおうと、庭師佐々木格さん(69)が自宅の庭園に置いた。中には線のつながっていない黒電話があり、震災後、約1万3千人が訪れた。隣の山田町から駆けつけた大工の港郁男さん(59)も被災者で、妻と3回訪れたことがあるという。

 佐々木さんは「もう再建できないと思っていた。被災地ではまだまだ風の電話を必要としている人がたくさんいるので、修理できてよかった」と話した。

 風の電話は8日朝、倒れているのが見つかった。扉や格子状の囲いのガラスは割れ、屋根は外れていた。今後はアクリル板をはめ込む予定で、まだしばらくかかるという。(山浦正敬)