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 群馬大付属病院で腹腔(ふくくう)鏡による肝臓の切除手術を受けた患者8人が死亡した問題を受け、日本外科学会と日本消化器外科学会などは15日、全国の肝臓など消化器手術の成績を分析した緊急調査の結果(速報)を発表した。腹腔鏡による肝臓切除手術の死亡率は全国平均で2・27%だった。患者の状態により単純に比べられないが、群馬大病院の8・7%はその4倍近くと極めて高かった。

 全国の様々な外科手術の症例を集めた「NCD」というデータベースで、2011~13年に2336施設で実施された手術から、食道、胃、肝臓、膵臓(すいぞう)などの手術情報を取り出し、90日以内の死亡率を調べた。

 開腹手術も含めた肝臓切除は2万3489件で死亡率は3・69%。うち腹腔鏡手術は約1200件で死亡率は2・27%だった。

 群馬大病院では腹腔鏡による肝臓切除手術を受けた92人中、4カ月以内に8人が死亡し、死亡率は8・7%だった。日本外科学会の國土典宏理事長は「腹腔鏡手術は毎年増加傾向にあるが、開腹手術と比べて死亡率が高いという事実はない」と話した。