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 岡山県笠岡市東大戸の養鶏場で15日、鳥インフルエンザに感染した鶏が見つかった。岡山県が発表した。遺伝子検査で高病原性のウイルスの疑いが濃いと確認されたため、県はこの養鶏場で飼育している採卵用の鶏約20万羽を殺処分する。

 岡山県畜産課によると、13日に7羽、14日に13羽、15日に15羽が死に、15日朝に養鶏場から県側に連絡があった。15日の簡易検査の結果、死んだ鶏と生きた鶏の計9羽のうち、5羽が陽性だった。岡山県は、遺伝子検査の詳しい結果が出るまでの措置として、鶏舎内外を消毒し、部外者の立ち入りを制限した。

 その後の遺伝子検査で高病原性のウイルスの疑いが濃いことが判明。岡山県は16日早朝からこの農場の鶏の殺処分を進める方針で、自衛隊の派遣も要請した。また、半径3キロ以内の養鶏場を対象に鶏や卵などの移動を制限し、10キロ以内の養鶏場に対して区域外への搬出を制限した。

 鶏のインフルエンザは、昨年末から今年にかけて、宮崎県延岡市と宮崎市、山口県長門市で相次いで起きていて、今回の発生でこの冬4例目になる。

 高病原性鳥インフルエンザは感染力が強く、鳥の致死率も高い。広がると養鶏業への影響が甚大で、肉、卵の安定供給が脅かされるとして、法に基づいて感染拡大の防止策がとられる。

 京都産業大学鳥インフルエンザ研究センター長の大槻公一教授は「どこで発生してもおかしくない。現在、各養鶏場が感染を防ぐために取っている対策が十分かを検証し、徹底する必要がある」と話している。