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 スイス国立銀行(中央銀行)は15日、欧州政府債務(借金)危機をきっかけに、通貨スイスフランが高くなるのを抑えるために導入した対ユーロ相場の上限目標を撤廃すると発表した。これを受けて、金融市場ではスイスフランが買われ、ユーロに対し一時30%の急騰となった。

 スイス国立銀は2011年9月、危機でユーロ安が進み「安全資産」としてスイスフランが上昇していたため、1ユーロ=1・2スイスフランを上限に設定。それを超えて値上がりしそうなときはスイスフラン売りユーロ買いの為替介入を無制限に実施することを決めた。これにより為替相場は、1ユーロ=1・2スイスフラン前後で推移していた。

 スイス国立銀は15日、昨年から米ドルが値上がりし、ユーロとともにスイスフランも下落傾向にあるとして、上限撤廃を決定。同時に、急激なフラン高を防ぐため、民間銀行が中銀に預けるお金の金利をマイナス0・75%とした。だが、突然の発表に市場は混乱し、欧州中央銀行(ECB)が近く追加金融緩和に踏み切るとの観測もあって、一時1ユーロ=0・85スイスフラン台に急騰し、過去最高値をつけた。ドルや円に対しても急激な値上がりとなった。(アテネ=星野真三雄)

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