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 大学入試センターは、17、18日に行ったセンター試験の平均点の中間集計を21日発表した。学習指導要領の改訂に伴い、学習範囲が広い新課程を学んだ生徒が初めて受験。今回に限り経過措置として理科と数学で旧課程に沿った問題も用意された。平均点は旧課程のほとんどが新課程を上回った。理科は平均点差の大きい科目があり、得点調整が行われる可能性がある。

 理科は「理科①」と「理科②」があり、「理科②」には新旧両課程の科目が用意された。センターによると、全10科目のうち、平均点が最高だったのは旧課程の「物理Ⅰ」(69・43点)。一方、最低は「地学」(43・44点)、次いで「生物」(49・09点)で、いずれも新課程だった。

 地理歴史、公民、理科、数学については、平均点差が20点以上あり、大学入試センターが「試験問題の難易差に基づく」と判断した場合に、平均点の低い科目の得点を引き上げる。受験者数が1万人未満の科目は調整しない。

 受験者の約半数の採点を集計した中間段階では、地学と生物が、物理Ⅰとの間に20点以上の差がある。ただ、地学は受験者数が1万人未満なので対象外。生物について得点調整するかを、さらに採点が進んだ23日に判断する予定だ。

 今回の経過措置では、浪人生は新旧両課程から科目を選べ、多くが旧課程を受験した。平均点は旧数学Ⅰ以外は、旧課程が新課程を上回った。

 河合塾教育情報部の近藤治部長は「出題範囲が広がった新課程の理科では、国立大2次試験レベルの問題が出題されていた。現役生にとっては難しかったのではないか」と指摘する。(千葉卓朗)