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 日本人2人を人質に取り、2億ドル(約236億円)もの身代金を日本政府に要求した過激派組織「イスラム国」。シリアとイラクで勢力を広げ、「異端」とみなす少数派の異教徒を殺害するなど残虐さが際だつ。いったいどんな組織なのか。

     ◇

 「イスラム国」は反欧米を掲げる組織だ。昨年6月、イラクで2番目に大きな都市モスルをいきなり占領し、1カ月ほどで周辺の都市を次々と陥落させた。そのときは「イラク・シリア・イスラム国」(ISIS=Islamic State of Iraq and Syria)と名乗っていた。

 6月29日には、イスラム教の預言者ムハンマドの「代理人」を意味する「カリフ」を頂点とする「国家」をつくったと一方的に宣言。最高指導者アブバクル・バグダディ容疑者をカリフに選んだ。内戦が続く隣国シリアでも勢力を広げ、いまはイラクとシリア両国土の約3分の1を支配しているとされる。

 狙いの一つは、1922年のオスマン帝国の崩壊でなくなったカリフ制を再興し、聖典コーランやムハンマドの教えを厳格に守ること。ムハンマドが生きた7世紀に回帰したかのような社会の実現だ。

 サウジアラビアやイランもイスラムの教えを厳守する国だが、「イスラム国」は少数派ヤジディ教徒の女性を奴隷にしたり、同教徒の男性を殺したりするなど極端なことをする点で大きく異なる。

 もう一つの狙いは、中東に引かれた国境線をなくすことだ。

 いまの国境線は第1次世界大戦…

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