【動画】人質解放願い、国内のモスクで祈り=関口聡撮影
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 23日はイスラム教徒の集団礼拝日である金曜日にあたり、各地のモスクに集まった教徒たちが、イスラム過激派組織「イスラム国」の人質となった日本人2人の一刻も早い解放を願った。

 国内最大級のモスク「東京ジャーミイ」(東京都渋谷区)では、午後0時45分ごろから集団礼拝があり、数百人が祈りを捧げた。トルコ政府から派遣された宗教指導者ムハンメッド・ラシット・アラスさん(30)が、「命の尊厳」をテーマに「イスラムの教えは、迫害や暴力を認めていない。1人の人間を正当な理由もなく殺害することは、全人類を殺害することである」と説教。その後、教徒たちは一斉に、人質2人の解放を祈った。

 ジャーミイの広報担当の下山茂さん(65)は「同じイスラム教徒として事件は本当に残念。イスラム教という宗教がテロと暴力というイメージで見られ、偏見を助長しかねない」と話す。

 東京都豊島区の「マスジド大塚」には午後1時までに50人以上が集まった。訪れたパキスタン人のクレイシ・ハールーンさん(48)は「『イスラム国』のしていることは、宗教を超えてすべての命を尊重するイスラムの教えに反している」と話した。人質事件発覚後、シリアなどの知人を介して2人の救出を呼びかけてきた。「今はただ、2人の命が救われることを祈っています」(高橋友佳理、斉藤佑介)